欧州委員会は、11月5日、2009年の法令・作業プログラムを採択した。
　2009年の重点事項としては、（1）成長と雇用、（2）気候変動と持続可能な欧州、（3）市民、（4）国際　という4点が挙げられている。
　このうち、「気候変動と持続可能な欧州」については、2009年にコペンハーゲンで開催される気候変動枠組条約締約国会議において、2013年以降の気候変動対策に合意することが中心的な課題とされた。また、EUのエネルギー・気候変動パッケージが、6月の欧州議会選挙前までに、承認されることが重要だとしている。このパッケージは、国連での気候変動交渉において、EUがリーダーシップを発揮するためにも必須である。なお、2009年初頭には、地球規模の包括的な合意に向けたEUのアプローチを欧州委員会が提案する予定。
　この他、エネルギー安全保障やエネルギー効率化の推進等を盛り込んだ戦略的エネルギーレビュー、将来の運輸シナリオに関するコミュニケーションペーパーの公表なども予定されている。【欧州委員会】