【EU】2008.12.03 発表
欧州委員会は、食品廃棄物や台所のゴミ、庭木の剪定くずなどの生分解性廃棄物の処理に関するグリーンペーパーを公表した。生分解性廃棄物は、地方自治体が処理する廃棄物の3分の1を占め、環境に影響を及ぼす可能性がある。埋立処分場で処分された場合、メタンガスを発するが、メタンは温室効果ガスとしてはCO2の23倍の強さを持ち、地球温暖化に大きな影響を及ぼす。一方で、生分解性廃棄物は再生可能エネルギー源やリサイクル資源としての可能性を秘めており、対策には改善の余地がある。
今回のグリーンペーパーは、EUにおける生分解性廃棄物の処理方法の選択肢やチャンスを探るもので、立法の必要性を評価するのに役立つと期待されている。
グリーンペーパーでは、現在のEUでの生物分解性廃棄物の処理方法や、環境面・経済面・社会面から見たその長所と短所、既存の規制措置の影響などが示されており、さらに、より多くの生分解性廃棄物をリサイクルやエネルギー回収に活用するための新たな法令の必要性について検討している。
関係者から意見を求めた上で、今後、2009年中に、法令案の影響評価を実施する。この評価で正当化された場合には、2010年に法令案を採択できる見込み。【欧州委員会環境総局】
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