【国連】2008.12.10 発表
自然災害による損害は、今や地震による損害を上回る勢いで増えつつあることが、UNEP金融イニシアティブのメンバーの調査により明らかになった。
ミュンヘン再保険会社のロスター氏によると、1980年代以降、地震は約50%増加したが、洪水などの気象関連の被害は350%も増加している。2008年中、最も被害額が大きかった自然災害は5月の四川大地震であったが、最も件数が多かった大災害は気象関連の災害であった。5月にミャンマーを襲ったサイクロンでは、約8万4500人が命を落とし、2008年中、最も死亡者の多い惨事となった。
この他、中国では1月に大雪被害、5~6月に洪水被害が発生し、アメリカやキューバも大型ハリケーンに襲われるなど、2008年はいろいろな意味で記録的な年となった。
異常気象の増加はIPCCの予測に沿ったものだが、影響を受けやすい国や地域ではリスクが上昇し、世界の保険・再保険市場でも緊張が高まっている。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents.Multilingual/Default.asp?DocumentID=553&ArticleID=6019&l=en
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