【ドイツ】2008.12.17 発表
ドイツ連邦内閣は、12月17日、地球温暖化の影響への適応の枠組みを示す「気候変動へのドイツ適応戦略」を承認した。戦略は、気候変動のリスクを評価し、連邦政府が各州や市民団体とともに講じる中期的な対策プロセスの基礎となるもの。
戦略では、まず、連邦による取り組みを説明し、他の関係組織のための情報を提供している。予期される気候変動とその影響に関する現在の知見をまとめ、さらに、15の対策分野において、また、特定の地域において、気候変動の影響と対策オプションを示した。
国際関係や、他国での適応対策へのドイツの貢献についても盛り込まれている。
地球温暖化により、ドイツでは、冬の降水量が40%(地域によっては最大70%)増加し、夏の降水量は40%減少すると予測されており、農林業や洪水対策への影響が懸念されている。また、アルプス地域では生物多様性や水資源への影響、自然災害のリスクも懸念されている。
なお、連邦政府は、次のステップとして、2011年春までに、州や他の関係者とともに、適応行動計画を策定する予定である。【ドイツ連邦環境省】
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