【環境省】2009.01.08 発表
環境省は都道府県からの報告をもとにまとめた、平成20年の光化学オキシダント注意報の発令状況、光化学大気汚染によると思われる被害届出状況を発表した。
平成20年は、25都府県で光化学オキシダント注意報の発令があり、発令延べ日数は144日(前年:28都府県、220日)であった。また、光化学大気汚染によると思われる被害届出人数は400人(前年:1,910人)で、発令延べ日数、被害者届出人数ともに前年に比べ減少したが、近年は発令地域が広域化する傾向にあり、長野県と佐賀県で観測史上初めて各1日の発令があった。
注意報発令日の月別件数では、8月の延べ34日が最多で、光化学オキシダントの最高濃度記録は5月23日に埼玉県県北東部地域で記録された0.181ppmが最も高かった。光化学オキシダント濃度の昼間の日最高1時間値の年平均値は近年漸増の傾向にあるという。
光化学オキシダントの主な原因物質は窒素酸化物と揮発性有機化合物(VOC)であり、これらの削減対策を進めることが必要。
また、近年、光化学オキシダント濃度の上昇要因の一つとして、大陸からの越境大気汚染の影響が指摘されているとのこと。
環境省では、日中韓三カ国環境大臣会合の合意に基づく光化学オキシダントに関する研究協力など、国際的な取組を推進することとしている。【環境省】
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10615
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