【フランス】2001.12.20 発表
化学物質環境毒性評価委員会は、有害藻類として知られる「Caulerpa taxifolia」(訳注参照)駆除のため、銅イオンを放出する手法について、海洋環境リスク評価報告を検討し、6月7日に答申を行っている。
この結果、海洋生態系に影響を及ぼすことなく加えられる銅イオン濃度は1μg/l、また、海底の生態系に影響を及ぼすことなく加えられる銅イオン濃度は37 mg/kg pds sec とされた。しかし、銅イオンは生物多様性の減少を早めるといった影響があるため、その使用は暫定的なものにすべきだとした。
なお、銅イオンはバイオサイド物質として、EU規則により欧州委員会に通知する義務がある。また、銅イオンの放出は、環境コードL 522-4条の適用を受ける。
訳注;繁殖力が非常に強い地中海産の藻類で、海中で酸欠を招き、動植物を窒息死させる。
【フランス環境・国土整備省】
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