【イギリス】2002.01.18 発表
イギリス政府は18日、来春から実施される遺伝子組換作物の「農場規模試験(Farm Scale Evaluations:FSEs)」の概要を公表した。今年は、3年にわたる農場規模試験の最終年に当たり、来秋が最終試験期間となる。
今回も、バイオテクノロジーを利用して除草剤耐性を組み込んだナタネ、ビートが、農地の野生生物・昆虫などにどのような影響を与えるかを調査する。調査を実施する科学助言委員会(Scientific Steering Committee)は、すでにイギリス全土178ヶ所で調査をしており、今回、調査の対象となる農地を含め、ナタネ、ビート、トウモロコシについて各々60~75ヶ所の農地が調査されることになる。
同省では、この農場規模試験が完了し、環境への影響が問題ないと判明するまで遺伝子操作穀物の商業目的の栽培は認められないとしている。また、調査に際しても自然に交配が起きないよう細心の注意を払うとしている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】
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