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【国連】2002.02.12 発表

UNEP ジュゴン保護のための生息地保全等を訴える

 「人魚伝説」のモデルとされているジュゴンが世界の多くの生息地で、深刻な危機の下にある−UNEPは、2月13日、「ジュゴン 現状報告 領域にジュゴン生息地がある国家のための行動計画(The Dugong (Dugong dugon):Status Report and Action Plans for Countries and Territories in its Range.)」を公表した。
 同報告書は、陸地からの汚染、船の交通、漁網などが、ジュゴンの生息数減少の原因となっていると指摘。重要な指標種であるジュゴンの生息数が減少しているということは、陸地の環境も悪化しており、観光地としての価値も下がることを意味するとする。また、ジュゴンの生息数減少の原因として、食用のためやお守り等のための捕獲などもあげられている。さらに、陸上の開発行為に伴う泥の沈殿、農薬の使用等により、ジュゴンの餌場となる藻場も減少していると指摘する。
 報告書の編者であるジェームズクック大学のHelene Marsh教授は、「ジュゴンはモーリシャス、セイシェル、西スリランカ、モルディブ、日本の先島諸島、香港の珠江河口、フィリピン諸島においては、絶滅したか絶滅に近い状態で、北オーストラリア、紅海、アラビア湾においてはその数の減少が著しい。そして、現在東アフリカ地域においては、緊急の行動がとられない限り、次にジュゴンが絶滅する地域となるだろう」とコメントしている。
 報告書では、ジュゴンが生息する国々が保護に向けて協力することが必要だと強調する。また、藻場がサンゴ礁やマングローブ地域に多いことから、国際サンゴ礁行動ネットワーク(International Coral Reef Action Network:ICRAN)の活動もジュゴン保護に役立つとされる。【UNEP】

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