アンダーソン環境大臣は、2月18日、環境中に排出される水銀を削減するため、水銀体温計の回収処理及び歯科医療用アマルガム（水銀の合金）の廃棄量削減に向けた2つの取組を発表した。
　水銀体温計の回収は、試験プロジェクトとして、オンタリオ州ロンドン、オタワ、サンダーベイの３都市で、薬局などの協力を得て店頭で実施する。期間は2月15日から3月15日まで。政府は、この結果を踏まえ、水銀体温計の回収を全国規模でも展開するかどうか決定する予定。
　また、政府は18日、カナダ歯科医師協会（Canadian Dental Association）と覚書を交わし、歯科医療用アマルガムの廃棄量削減に向けて協力していくことを発表した。これにより歯科医師協会は、環境中に放出されるアマルガムを2005年までに95％削減するため、自主的な取組を行っていくことになる。具体的には、歯科医師協会が歯科医師に対し、アマルガム分別器の利用を働きかける一方、連邦環境省は必要な情報や技術を提供していく。
　なお、連邦政府では、他にも、蛍光灯に使われる水銀の削減、焼却場や精錬所からの排出規制などを通じて水銀の削減に取り組んでいる。また、地方自治体とともに、石炭火力発電所から排出される水銀を削減するよう働きかけている。

水銀体温計回収プロジェクト（電話）
(819) 997-1441もしくは (819) 997-1967

歯科医師協会との合意について
(613) 523-1770 内線 2213　もしくは (819) 997-1967
下記関連情報参照

【カナダ連邦環境省】