【国連】2002.04.16 発表
UNEPおよび国際総合山岳開発センター(International Centre for Integrated Mountain Development:ICIMOD)は、ヒマラヤの高所にある氷河湖のうち少なくとも44カ所が、気候変動の影響を受けて決壊するおそれがあると警告している。
UNEPのアジア地域コーディネーターのShrestha氏によると、ネパールの20の氷河湖及びブータンの24の氷河湖が、5年から10年の間に決壊するおそれがあるという。
これらの湖は、気温が上昇して氷河や雪原が溶けたため、急速に増水してきている。氷河湖が決壊すると、洪水となって谷に押し寄せ、何万人もの人が危険にさらされる。
UNEPのクラウス・テプファー事務局長は、さらに、「山は、川や湖に水を供給する世界の給水塔である」として、「もし、氷河がヒマラヤと同じようなスピードで縮小し続けると、多くの川や淡水システムが枯渇し、漁場や野生動物だけでなく、飲料水の供給も危機にさらされる」と述べ、温室効果ガスの削減に向けて行動する意義を強調した。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents/Default.asp?DocumentID=245&ArticleID=3042
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