【国連】2002.04.29 発表
4月29日、UNEPは、「第7回クリーンな製品に関する国際ハイレベル・セミナー(7th International High-Level Seminar on Cleaner Production : CP-7)」の開会に際し、消費パターンによる環境リスクの増大に対応して、製造工程および製品をクリーンにするための取組を開始すると公表した。
「ライフサイクル・イニシアチブ」は、UNEPと環境毒物化学学会(Society of Environmental Toxicology and Chemistry: SETAC)との共同研究によるもので、政府、企業および消費者が、環境にやさしい政策、行動およびライフスタイルを採用するよう支援するもの。このイニシアチブでは、製品やサービスに伴うチャンス、リスク及びトレード・オフ関係をライフサイクル全体に渡って評価するため、実用的なツールを開発し、普及させていく。
UNEP事務局長のクラウス・テプファー氏は、「世界人口が増大するにつれて、消費も著しく増加する。増大する消費需要に応え、同時に地球の自然資源を保全していくためには、新しい考え方、新技術の開発そして新しいビジネスモデルが必要となる」と述べ、「ライフサイクル・イニシアティブでは『ゆりかごから墓場まで』アプローチ、またはより良い『ゆりかごからゆりかごまで』アプローチに基づいて、エコ・ラベリングや製品設計といったよりよいシステムを模索するとともに、鉛のような有害物質の代替物質の発見等の問題に取り組んでいく」と取組の意義を強調した。
なお、今年の「持続可能な開発に関する世界サミット」でも、消費パターンおよび生産パターンの変革は重要なアジェンダとなる。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents/Default.asp?DocumentID=245&ArticleID=3044
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