カナダの環境NGO「地球の友（Friends of the Earth）」は6月10日、「オンタリオ　グリーン電力リーダ連合（the Green Electricity Leaders’ Coalition of Ontario：GELCO）」を立ち上げた。GELCOは、オンタリオにおいて、商業エネルギーを使っている消費者に、グリーン電力を買うよう勧めるために設立された。
　カナダのアンダーソン環境大臣とダリワリ天然資源大臣は、この設立を歓迎し、声明を発表。「GELCOは革新的な市場を発展させるだけでなく、企業にグリーン電力を選択するよう普及する」として、「地球の友」による取組みを評価した。「地球の友」は企業がグリーン電力を選ぶようにパンフレットも発行しているが、これはカナダ連邦政府の気候変動行動基金から5万カナダドル（約390万円）の援助を受けている。
　アンダーソン環境大臣は、声明の中で、グリーン電力の効果にも言及。「政府、企業、そして個人がグリーン電力を選ぶようになったおけげで、年間28万トンのCO2排出削減につながっている」と述べた。
　カナダ政府は1997年よりグリーン電力を精力的に促進してきている。2000年の行動計画を通して、カナダ連邦政府は、連邦政府の電力の２０％を再生可能なエネルギー資源から購入することを約束している。2002年5月、ダリワリ天然資源大臣は、2億6千万カナダドル(約202億円)をインセンティブとして投じて、5年間に1000メガワットの風力電力所を建設することを決めた。【カナダ連邦環境省】