オランダの貨物（製品、廃棄物）の1割は、環境に関する安全基準を満たしていない・・・オランダ住居・国土計画・環境省等が最近行った検査の結果、こうした実態が明らかになった。
　この検査は4月にオランダ全土で実施され、4000台のトラック、コンテナ車、貨物船等が対象となった。住居・国土計画・環境省の検査部が中心となり、税関、警察、運輸省検査部、地方自治体などが協力して実施した。131件の違反事例は至急、当局に報告された。このうち、ほぼ半数は、廃棄物の輸出入に関する欧州の法規違反に関するものであった。なお、環境分野の違反だけでなく、運輸規制に関する違反も見られた。
　具体的な違法事例としては、アムステルダム港等で、途上国向けに危険なガスを利用した冷蔵庫や汚染された車の部品を輸出しようとした事例や、有害なニッケルを含むコンテナを輸入しようとした事例、汚染木材を輸入して陸路で輸送しようとしていた事例などが挙げられている。
【オランダ住宅・国土計画・環境省】
（英語版）