【イギリス】2002.07.03 発表
エリオット・モーレイ漁業大臣は、ノルウェーがアイスランドにクジラ製品を輸出しようとしていることに対し遺憾の意を表明した。
ノルウェーは、10トンから15トンのミンククジラ製品をアイスランドに輸出する許可を捕鯨会社に与えようとしている。ミンククジラは、絶滅の恐れのある野生生物として、ワシントン条約(CITES)の付属書1に掲載されている。また、国際捕鯨委員会(IWC)の下、商業捕鯨のモラトリアムが実施されている。
ただし、ワシントン条約について、ノルウェー、アイスランドはクジラ類のリストアップを留保している。また、アイスランドはIWCを脱退しており、ノルウェーも商業捕鯨モラトリアムについては反対しているため、法的に拘束されているわけではない。モーレイ漁業大臣は、こうした状況を理解しながらも、ノルウェーの計画は、「IWC及びワシントン条約の方針に明確に反するもので、ノルウェーに決定を再考するよう促したい」と述べた。【イギリス環境・食糧・地方事業省】
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