イギリス環境・食糧・地方事業省は、情報公開や透明性の確保など政府の方針を反映し、新たな環境情報規則の制定のため、一般から意見募集を開始した。期間は7月15日から10月4日までで、規則は今年の冬から発効する予定だ。
　今回の規則は、「２０００年情報公開法（the Freedom of Information Act 2000）」の完全実施に向けたもので、国連欧州経済委員会（UNECE）の「オーフス議定書」上の義務の履行をも可能にする。既存の体制からの主な改善点は以下のとおり。
・規則の範囲、対象機関の定義を明確にする
・通常開示決定の期間を一ヶ月以内に引き下げる
・情報公開法と同様に、公衆利害テスト（public interest test）が導入される
・情報委員と情報審判所（Information Tribunal）は開示請求者にしっかりした審査を実施
　特にコメントを募集している詳細項目としては、「環境情報」や「行政当局」の定義、情報開示義務、手数料、環境情報に対する権利の例外、情報委員や情報審判所の役割などがあげられている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】