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【ドイツ】2002.08.15 発表

ドイツ連邦環境大臣 悪天候と温暖化の関連性についての声明を発表

 ドイツ連邦のトリッティン環境大臣は、悪天候と温暖化の関連性についての声明を発表した。
 「この夏の悪天候などの一連の気象現象は、どの程度人間の活動に起因するのか……多くの人々が疑問に思っていることだろう。大荒れの天候は、現在、ヨーロッパ全土を襲っている。ドイツ人の休暇先として人気のマジョリカ島は、一年以上も乾燥状態に苦しんでいる。連邦環境省の所見では、これは間違いなく地球規模の温暖化の一端である。国際的に評価のある学者によっても、そう確認されている。そして、地球温暖化が、人間活動によって引き起こされていることは、疑いようのないことである。
 我々が観測を開始して以降、地球上の表面温度は約0.6度、水面は約20センチ上昇している。20世紀の中で90年代が最も熱い10年であり、その中でも、特に1998年は最も暑い一年であった。高温により多量の水が蒸発し、空気が暖められ、多量の湿気が発生している。これにより、20世紀の北半球の降水量は、約5~10%増加している。現在の激しい降雨は、この研究結果に一致している」
 さらに、大臣は温暖化対策の必要性、ドイツの実施状況について触れたうえで、当面の洪水対策について、以下のようにコメントした。
 「今は、危険の予防が重要である。例えば、シュレスヴィヒ‐ホルシュタイン州では、堤防を50センチ高くした。また、連邦政府は、1998年から2001年の間に1億2400万ユーロ(142億6000万円)の対策を行った。しかしながら、効果的な洪水対策は、堤防建設ではない。我々は、堤防を取り壊し、植物、動物のために、生態圏と洪水対策の河原を作ることを進めている。将来世代のために、積極的な温暖化対策を行い、今年のような気象現象による影響の予防を進めていく」【ドイツ連邦環境省】

プレスリリース

http://www.bmu.de/presse/2002/pm_unwetter.php

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