【国連】2002.09.16 発表
9月16日、UNEPおよび世界気象機関(WMO)による「オゾン層破壊の科学的評価:2002年版(the UNEP/WMO Scientific Assessment of Ozone Depletion: 2002)」の要約版が公表された(フルバージョンは来年公表される予定)。これによると、オゾン層は、回復の兆しが見えるものの、たとえ国際協定が遵守されたとしても、今後10年間、特に脆弱な状態が続くとされる。
同報告書によれば、成層圏におけるオゾン破壊ガスのレベルは、ピークか、あるいはそれに近い状態にあるとされている。科学者は、地球の保護層に対する人為的な侵害は、現在、最大もしくは最大に近い状態にあると信じている。
また、同報告書は、対流圏のオゾン破壊物質の量が徐々にではあるが減少し続けているという最新の科学的情報を示し、世界がオゾン層回復に着実に向かっているとしている。
この結果は、先進国および開発途上国がモントリオール議定書(締約国数:183か国)を遵守し続けるための政治的合意を強化する必要性を強調している。また、オゾン層の脆弱性の背後にある理由(特にオゾン層破壊と気候変動との関係についてのより科学的な理解)について、認識を高める必要があることも示している。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents/Default.asp?DocumentID=264&ArticleID=3130
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