【アメリカ】2002.09.30 発表
EPAは、9月30日、全米の水質状況に関する報告書「全国水質インベントリー:2000年報告(National Water Quality Inventory: 2000 Report)」を公表した。これは、水質浄化法に基づき、2年に一度公表されているもの。1975年からスタートし、今回が13回目の発行となる。
報告書の対象は、水泳、釣りなど、一つあるいはそれ以上の目的で利用される水域だけに限定されている。このため、例えば河川については、全米370万マイル(約600万km)の河川のうち、19%だけが評価の対象となっている。
今回の調査により、評価された水域のうち、使用目的に照らして水質が良好でない水域は、河川の39%、湖沼の45%、河口の51%に上ることが分かった。1998年の調査と比べて、水質が良好でないとされた河川、河口は幾分増加しているが、この差は、実際の水質の変化というより、評価手法の変化によるもののようだ。なお、全国で発せられた漁業消費注意報2800件のうち、約2240件が水銀によるものとされ、湖沼や河口部の水質が損なわれている一番の原因は水銀であると報告されている。【EPA】
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