【ドイツ】2002.10.11 発表
オランダとドイツとデンマークにまたがるワッテン海(干潟の広がる北海沿岸地域)の大部分が、10月11日、国際的な保護地域として認定された。ロンドンで開かれた国際海事機関(IMO)の国際海洋環境保護委員会は、ワッテン海の15000km2に及ぶ地域を、「国際的に特に繊細な海域」として認めた。これは、関係3カ国が昨年行った申請に基づくものである。トリッティン環境大臣は、「これにより、ワッテン海が国際的に貴重な自然地域であることが認識され、今まで保護に取り組んできた関係国の努力が評価されたといえる」と述べた。
IMOの指針によると「国際的に特に繊細な海域」は生態的、社会経済的または学術的基準に基づき、保護に値し、その価値を船舶航行が阻害するおそれがあるとIMOが認める地域である。この保護域は海図に記載され、国際的な船舶の航行に対して、注意を促すこととなる。今回の地域指定は、オーストラリアのグレートバリアリーフ等に続き5番目。なお、3カ国にまたがるという点とヨーロッパにおける認定という点では初のことである。【ドイツ連邦環境省】(交通・建設・住宅省と同時発表)
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.