【国連】2002.10.23 発表
UNEPの世界動植物保全監視センター(WCMC)は、UNEPの山岳プログラム等と協力して、山岳地域の環境の変化を評価し、持続可能な開発との関わりを説く報告書「マウンテン・ウォッチ(Mountain Watch)」を作成した。報告書は、キルギスタンのビシュケクで開催される、世界山サミットの参加者らに配布される。
同報告書には、山への7つの脅威として、自然災害、山火事、気候変動、インフラの増加、紛争、土壌の被覆の変化、農業地域の拡大をあげている。例えば、アフリカでは山岳地域の10%が農地に、34%が放牧地へと姿を変えている。
UNEPのクラウス・テプファー事務局長は「山は昔からインスピレーションの源であり、また、神の鎮座する場所として崇められてきた。しかし今回の報告書では、山岳地域が、農業やその他様々な要因で本来の姿を失いつつあることを示した。我々は山岳地域をそこに住む人のみならず、人類全てのために保全していく必要がある」とコメントした。
同報告書では、南北アメリカなど世界各地の山々の状況、インフラ整備や紛争が山岳地域に及ぼす影響、グリーンランドの山岳地域における温暖化の影響予測などについても触れている。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents/Default.asp?DocumentID=266&ArticleID=3151
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