【国連】2002.10.28 発表
UNEP、国際サンゴ礁行動ネットワーク(ICRAN)、世界魚類センター(WorldFish Center)は、世界のサンゴに、また新たな白化現象の波が押し寄せていることを公表した。こうした現象は、気候変動と関連しているとされる。
今年の調査では、海水温度の上昇と関連していると見られる白化現象が、400件以上起きていることが明らかになった。白化現象が最も顕著に現れているのは、オーストラリアのグレートリーフ周辺であり、その他、フィリピンや日本を含むアジア海域、モルジブ、セーシェル、アメリカのフロリダ半島沖などの海域においても白化現象が見られる。今回の被害は、エルニーニョの影響を受けた1998年に次ぐ史上第二番目の被害となっている。
今回の発見は、サンゴ礁の国際的な情報システム「リーフベース(Reefbase)」の貢献によるものである。リーフベースには、1963年からのサンゴに関する3800を超えるデータを蓄積されている。こうしたデータは、白化現象が通常の状況で起こりうる低いレベルのものか、あるいは気候変動と関連した新しい現象とみられる大規模なものなのか見分けるのに重要となる。
なお、リーフベースはウェブ上でも見ることができる。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents/Default.asp?DocumentID=266&ArticleID=3154
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.