【アメリカ】2002.10.29 発表
EPAのホイットマン長官は10月29日、全国の代表的な高齢者団体のリーダーらと会い、高齢者を環境面での健康リスクから守るため、EPAは新たに「高齢者イニシアティブ」(Aging Initiative)を策定すると発表した。
これは、高齢者の健康に影響を及ぼす環境有害物質に対処することを目指す、EPAによる最初のアプローチとなる。このイニシアティブは、急速に増加する高齢者人口が生態系に与える影響について検討し、他方で、有害物質を減らし環境を保護するため、高齢者が各コミュニティでボランティアとして参加することを促すであろう。現在、アメリカ国内では65歳以上の高齢者が3500万人おり、今後30年間でこの数は倍になるものと予測されている。2011年には、最初のベビーブーム期に産まれた人が65歳に達する。
高齢者の健康に悪影響を与えるおそれのある有害物質としては、鉛、室内・屋外の大気汚染物質、水中の微生物、殺虫剤がある。高齢者イニシアティブでは、環境と健康の分野における連邦・州および地方自治体レベルの専門家・研究者の専門知識が活用される予定である。
またホイットマン長官は、来春に、カリフォルニア州やフロリダ州などにおいてパブリック・ミーティングを開催することを公表している。【EPA】
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