12月16日、イギリス環境・食糧・地方事業省は、イングランドの今後の農業・環境政策について、関係者、共同実施団体、一般からの意見を求めるため、「農業・環境スキーム枠組文書−今後の農業・環境スキームに関する協議」を発表した。
　今回の協議は2002年3月の協議に続くもので、農業・環境スキームの合理化・簡素化に資する。これは「農業・食糧の将来に関する政策委員会（Policy Commission report on the Future of Farming and Food）」が作成した報告書の勧告に従ったものだが、将来的には、EUの共通農業政策改革（生産から環境・地域開発へと補助の重点をシフトさせる）の行方も考慮していく。
　協議文書は、現在の意見をまとめ、イングランドの農業・環境政策の新たな全体構造に関する意見を求めるとともに、「広く浅い」入門レベルのスキームと、現行の環境特別地域スキーム及び田園管理スキームを改善した「絞った深い」スキームという、二つの主要な政策の成り立ちを説明する。具体的な協議の内容には、目的、一般構造、入門レベルスキーム構想案、ハイレベル・スキーム構想案、支払い方法と契約内容、自己評価・農業プラン・監査、地域化、アドバイス・支援・訓練、行政機構とIT、モニタリングが含まれている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】