【アメリカ】2003.02.07 発表
EPAは、「アメリカの温室効果ガス排出と吸収源に関する目録:1990−2001年(Inventory of U.S. Greenhouse Gas Emissions and Sinks:1990-2001)」の草案を公表し、30日間のパブリック・コメントに付した。
この報告書案によれば、2000年から2001年までの温室効果ガス総排出量は1.6%減少した。減少に転じたのは1990年以来初めてであった。この原因としては、主に、産業部門における燃料消費・電力消費の削減に伴うCO2排出量の減少、および同時期に生じた生産量の減少が挙げられる。続いて考えられるのが、暖冬により暖房用の燃料消費が減少したこと、および産業界(アルミニウム製錬など)において、CO2以外の温室効果ガス排出削減対策が行われたことである。
主要な6種類の温室効果ガス(CO2、メタン、N2O、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、六フッ化硫黄)の、2001年の総排出量は、CO2換算で69億4700万トンであった。このうちの80%は、化石燃料の燃焼によるものであった。
EPAがこの報告書の最終版を作成した後、連邦内務省がこれを国連気候変動枠組条約事務局に提出することとなっている。【EPA】
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