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【イギリス】2003.03.11 発表

イギリス化学物質関係者フォーラム 2001/2002年度報告書を発行

 「イギリス化学物質関係者フォーラム(the UK Chemicals Stakeholder Forum (UK CSF))」は二回目となる年次報告書を3月11日に発行した。同フォーラムは、イギリス化学物質戦略に基づいて2000年9月に設置されたもので、化学工業団体の他、消費者団体、環境NGOなどが参加している。
 フォーラムの議長を務めるセルボーン卿は、現在の問題点として、化学物質の環境・健康リスクを評価する法制度が十分迅速には機能していないこと、EU内で1トン以上生産される3万種の化学物質について十分な知識がないこと、さらにEUレベルでの法制化まで時間がかかりすぎることを指摘する。
 同フォーラム内部では、化学物質政策について様々な見解があるが、2年目の今年は、多くの化学企業の貢献により、潜在的な懸念が示されている3種類の化学物質について、以下のような合意に達することができたという。
−ノニルフェノール、オクチルフェノール、エトキシル酸ノニルフェノール及びエトキシル酸オクチルフェノールが環境に及ぼすリスクを管理するため、産業界との自主的な協定を模索するよう政府に勧告した。
−2003年末までに、中鎖長のクロロパラフィンの排出を25%削減する約束を産業目的の利用者から取り付けた。
−1,2,4トリクロロベンゼンについては、イギリス国内における使用はもはや認められず、環境中の残存量は減少してきている。結果として、さらなる行動や調査は不要という結論に至った。
 セルボーン卿は続けて、産業界の協力を得ながら、ネオデカン酸ビニル、ペンタブロモジフェニルエーテル、ヘキサメチルジシロキサン、アルキル鉛などの4物質に関する情報収集も進んでいると述べた。

イギリス化学物質関係者フォーラムの連絡先
chemicals.strategy@defra.gsi.gov.uk

【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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