【国連】2003.05.23 発表
ナイジェリアのカノで発見された2頭の野生ゴリラが、カメルーンにあるリンベ野生生物センター(Limbe Wildlife Centre)へ向けて送還された。
2頭は、世界中で最も絶滅のおそれの高い種の一つである、西ローランドゴリラ。幼児期にカメルーンで捕獲され、ナイジェリアに密輸されてカノの会社員に売却されたと見られている。今回の救出及び返還は、ナイジェリア環境局のOkopido大臣の活躍が大きい。
UNEP環境条約局のロバート・ヘップワース氏は、「アフリカから東南アジアに生息する霊長類は危機に直面している。広範囲に及ぶ容赦ない生息地の破壊、食肉の為の捕獲、ペットを目的とする密輸が、生息数を減じている主な理由である。ナイジェリアは過去において、野生生物密輸のルートとして重要な役割を担っていたが、今回のナイジェリア当局及びOkopido博士の行動は、野生生物の密輸に断固たる措置を講じるという姿勢の現れである」とコメントした。併せて、ナイジェリアとカメルーンの関係改善にもつながるシグナルだとして、他の環境分野でも協力が進むよう期待を示した。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents/Default.asp?DocumentID=318&ArticleID=3988
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