イギリスのブラッドショー大臣は8月6日、ダーウィン塚（Darwin Mounds）など沖合いの貴重な自然を保護するため、自然保護規則の適用を拡大する旨の協議文書を発表した。これは、EUの生息地指令及び野鳥指令を国内法制化した規則を、領海（12海里）を超えて適用しようとするものである。
　1999年の高等院判決（貿易産業省対グリーンピース）は、EU生息地指令をイギリス大陸棚及び沿岸から200海里までの範囲内で適用できると判示する。野鳥指令についても同様に解釈できることから、同判決を踏まえ、イギリス政府は、2つの指令を国内法制化した規則の改正案を、今年末までに議会に提出する予定である。これが実施されれば、イギリスは、EU諸国の中で先駆けて、生息地指令及び野鳥指令を沖合い地域で実施する国の一つとなる。

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【イギリス環境・食糧・地方事業省】