【EU】2003.08.27 発表
過去最高の熱波により、南欧、特に地中海周辺は破壊的な火災見舞われた。ポルトガル、スペイン、フランス、イタリアの数十万エーカーの森林が煙と消え、人命、家屋が失われ、損害は数百万ユーロに及んだ。EUの森林火災研究事業を通して得られた上空及び地上からの火災抑制技術、火災危険度マップなどの情報は、消火活動や市民保護活動に役立っている。また、同じく事業の成果である、火災モニタリング施設、遠隔火煙探知装置も、森林火災対策に活用された。
研究及び技術開発のための枠組みプログラムを通じて、1980年後半から、EUは森林火災に関する研究を支援している。1999年、第4次枠組みプログラム開始時には、24件以上の事業に約2350万ユーロ(28億2000万円)を拠出した。火災及び火災後のランドスケープ管理を支援する「SPREAD」、火災の危険地域を予測する「MINERVE」、火災を発見する「RAPSODI」、上空及び地上から火災に対処する「FIMEX」「ERAS」「ACRE」などの事業が行われている。【欧州委員会環境総局】
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