【EU】2003.09.18 発表
デンマーク、ドイツ、スウェーデンにまたがるバルト海西部で、昨夏、海洋野生生物が大量に死んだ原因は、異常気象と栄養分の増加のため・・・ヘルシンキ委員会の最近の報告により、こうした事実が明らかになった。
バルト海西部において、酸素が異常に欠乏し、数百匹の魚が打ち上げられた事件について、欧州委員会及びヘルシンキ委員会は、協力して調査を進めてきた。報告書によると、豪雨・豪雪により、農業排水、都市排水及び大気汚染物質が大量に海に流入し、栄養分の濃度が上昇したことが、酸素欠乏を招いた原因の一つだったという。加えて、風が弱かったことと高気圧によりバルト海の海水の交換がほとんどなかったことも指摘されている。報告書は、将来の酸素欠乏を防ぐため、内海に流れ込む栄養物について、一層、厳格に管理すべきだと勧告している。【欧州委員会環境総局】
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