【EU】2003.12.02 発表
欧州委員会が採択した、EUの温室効果ガス削減に関する進捗状況報告書によると、1990年からの排出減少傾向が、2000年・2001年と増加に転じていることが明らかになった。このままでいくと、京都議定書の目標(1990年レベルから8%減)の達成は難しく、0.5%減にしかならないおそれがある。ヴァルストローム環境委員は、EU加盟国に対し、今後12~18ヵ月以内に政策を見直し、更新するよう求める書簡を送った。
国別に見ると、このまま目標を達成できそうなのはイギリスとスウェーデンだけで、残り13カ国は達成が難しそうだ。最も状況が悪いのは、スペインで、目標を30%も上回りそうだ。オーストリア、ベルギー、アイルランドも目標を20%超えそうだ。EU内最大の排出国ドイツは、現行施策だけでは僅かに目標から外れてしまうと予測されている。【欧州委員会環境総局】
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