【EU】2004.01.14 発表
欧州委員会は、EU内の山岳部にある、959ヶ所の保護地区のリストを承認した。これらの地区は、EUの自然保護地区ネットワークである「Natura 2000」に加えられ、EU生息地指令(92/43/EEC)に規定される保護の対象となる。生息地指令ではEU域内を6つの生物地理区に分けて、リストを策定している。山岳部のリストは、マカロネシア(アゾレス及びカナリア諸島)に続く、2つ目のリストである。
今回のリストではアルプス、ピレネー、アペニン、スカンジナビア山脈が対象となっている。また、ヒグマ、キイロアツモリソウなど絶滅の危機にある動植物も含まれている。 リストアップされた地区について、EU各加盟国は、保全の確保及び悪化の回避のため必要な措置をとらなければならない。また、開発を進める際には、詳細なアセスメントが必要となる。悪影響が考えられる場合には、他に代替地がない場合か、公共の福祉が優越することが証明できる場合でない限り、開発は許可されない。【欧州委員会環境総局】
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