1月19日から開催されていた「再生可能エネルギーのためのヨーロッパ会議」が1月21日開幕した。これは、今年6月に開催される世界会議「Renewables2004」のヨーロッパ地域会合に位置づけられているもので、45カ国から650名が参加した。会議では、ヨーロッパにおける再生可能エネルギーの現状の分析や国レベル、地域レベルでの政策とその結果の評価等が行われた。最終的に、会議では、エネルギー消費における再生可能エネルギーの割合を2020年までに20％にするよう、EUに要請することが決定された。
　トリッティン連邦環境大臣は、「ヨーロッパにおける再生可能エネルギーの発展を維持し強化するために、とても重要で野心的な目標を設定した」と評価した。さらに会議において、再生可能エネルギー導入のための法的枠組みと長期的支援策の重要性が強調されたことに対し、トリッティン大臣は、「ドイツの再生可能エネルギー法は、先進技術の市場導入に有効な手段として、ヨーロッパ各国で支持され、同様の政策が実施されている」とコメントした。
　「Renewables2004」の地域会合は、ラテンアメリカ地域では既に昨年開催されており、今後、アジア太平洋地域（バンコク：3月25、26日）、中東地域（4月末）での開催が予定されている。【ドイツ連邦環境省】