【イギリス】2004.03.09 発表
イギリス環境・食糧・地方事業省のベケット大臣は、3月9日、遺伝子組換作物(GM作物)に関する政府の総合的な政策について議会に説明した。
GMに関する公衆討議、科学的レビュー、コスト・ベネフィット調査、GM作物農場規模試験の結果、農業環境バイオテクノロジー協会の報告書などをレビューした結果を踏まえ、政府の方針として、(1)ヒトの健康及び環境保護を第一に優先し、予防的アプローチ及び証拠に基づくアプローチを採用して、GM作物についてはケース・バイ・ケースの評価を行うこと、(2)GM食品については、ラベル表示を義務付け、消費者の選択を確保すること、(3)GM作物と非GM作物との共存を促す方法、及び経済的な損失を蒙った非GM農家に対する補償対策について協議すること という3点を確認した。非GM農家に対する補償については、バイオテクノロジー産業がコストを負担すべきだと大臣は述べる。
さらに、ベケット大臣は、農場規模試験でテストしたGMビート及びGMナタネについては、EUでの商業栽培の承認に反対すること、また、同試験でテストしたGMトウモロコシについては、除草剤の使用に制限を課すのであれば商業栽培を承認することを明らかにした。【イギリス環境・食糧・地方事業省】
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