【イギリス】2004.04.14 発表
イギリス政府は、4月14日、欧州委員会に対して、新たな農業・環境補助制度を承認するよう求めた。新しい制度は「環境スチュワードシップ」と呼ばれ、入門レベル・スチュワードシップ(ELS)、有機入門レベル・スチュワードシップ(OELS)及びハイレベル・スチュワードシップ(HLS)という3種類の補助制度からなる。
ELSは、拡散型汚染、生物多様性や景観特性の喪失、歴史的環境の破壊といった田園地域の環境問題に対処するもので、一連の制度の基本となる。環境管理対策を講じる農家に対して、1ha当たり一律30ポンド(5700円)が支払われる。OELSは、特に有機農家を対象としたもので、有機農業が土壌の健全性を増し、生物多様性や景観の多様性にメリットをもたらすことに鑑み、1ha当たり60ポンド(1万1400円)が支払われる。HLSは、優先度の高い特定の地域等を対象に、一層レベルの高い環境管理対策を講じるもの。これまでの田園管理スキーム及び環境特別地域スキームの最もよいところを引き継ぐものだが、環境対策のオプションを増やした。各制度の詳細は、2005年の開始に先立ち、間もなく公表される。【イギリス環境・食糧・地方事業省】
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