【国連】2004.04.29 発表
EUは、自然の豊かな農地の減少を食い止めるために、一層努力しなければ、2010年までに生物多様性の喪失を阻止するという目標を達成することはできないだろう・・・UNEPと欧州環境庁(EEA)は、こうした警鐘を鳴らす報告書を、4月29日に公表した。
「高い自然的価値を有する農地:性質、動向及び政策チャレンジ」と題された報告書により、EUの田園地域の15~25%は自然度の高い農地と推計され、最も広いエリアは、東欧、南欧、及びイギリス北部にあることが明らかとなった。一方で、自然度の高い農地は、集約的農業の増加、及び農地の放棄というプレッシャーにされされていること、EUの自然度の高い農地の3分の1以下しか自然保護区に指定されていないことなども分かった。
自然度の高い農地の保全は、EUの共通農業政策の下、中山間地域など条件不利益地域への補助、及び農業・環境スキームとして知られる環境対策が講じられている。しかし、条件不利益地域への支払い額は、農地の自然的価値を反映したものとはなっておらず、また、特に欧州南部では、農業・環境支出が低いという課題も報告書では指摘されている。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents.Multilingual/Default.asp?DocumentID=393&ArticleID=4475&l=en
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