【国連】2004.05.11 発表
国際竹・藤ネットワーク(INBAR)とUNEP世界保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)は、タケ類の生物多様性に関する、初めての研究報告書を公表した。報告書では、世界のタケ、1200種のうち、半分近くの種が、大規模な森林破壊により、絶滅の危機に瀕していると推計される。この結果、餌や隠れ場所としてタケ類に依存している、ジャイアント・パンダやキツネザルなどは生存競争が一層厳しくなる。また、タケを、建築や手工芸品、食料に活用している人は、数百万人に及ぶ。
タケは、20~100年に一度、花を咲かせた後に死んでしまうという、変わったライフサイクルをとるため、急速な伐採の影響を受けやすい。報告書では、タケ類の多様性が高いエリア、伐採のリスクが高いエリア、保護の現状、及びタケ類の利用状況などが示されている。また、森林喪失のスピードを弱め、タケのような重要な種を守るため、新たな戦略などを策定するよう勧告する。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents.Multilingual/Default.asp?DocumentID=397&ArticleID=4512&l=en
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