環境保全と貧困撲滅における女性の役割をもっと認識しようと提唱する、新たな本『女性と環境』がUNEPによって発行された。この本は、国連財団（UNF）の支援を受けて作成されたもので、ニューヨークで開催されている、第3回先住民族問題常設フォーラムに提出されたものである。
　この本では、UNEPや国連食糧農業機関（FAO）などの団体の研究調査等が引用されており、今まで環境問題における女性の役割として見落とされていた重要な話やケーススタディが盛り込まれている。また、女性や女性グループが実施している、環境問題や開発問題に関するプログラムについても記載されている。
　UNEPのクラウス・テプファー事務局長は、「我々は1992年のリオ・サミット、1995年の北京会議、2002年のヨハネスブルク・サミットの成果を、来年開催される『北京＋10女性と開発会議』につなげていかなければならない。もし、女性の役割を無視したならば、より良い、安定した世界への我々共通の望みも、達成が難しくなるだろう」とコメントした。【ＵＮＥＰ】