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【EU】2004.06.28 発表

欧州環境閣僚理事会 船舶燃料の硫黄分規制を強化へ

 6月28日、ルクセンブルグにおいてアイルランド議長国下における2回目の環境閣僚理事会が開かれた。今回の環境閣僚理事会では、海上船舶の燃料における硫黄の規制、水浴場指令の修正、廃棄物の移動、廃棄物の発生抑制及びリサイクルに関するテーマ別戦略などが議題に上った。
 海上船舶の燃料における硫黄の規制については、政治的合意に達した。海上船舶用の燃料は、自動車燃料に比べ1000倍も硫黄を含有するため、その排気による人間及び環境への影響が懸念されていた。現在、海上船舶燃料には5%の硫黄分が含まれているが、今回合意されたEU指令改正案により、バルト海、北海及びイギリス海峡を航行する船舶の燃料については、硫黄分1.5%が上限となる(バルト海については2006年5月19日から、その他は翌年から施行)。また、EU域内の旅客船、定期船の燃料についても、1.5%が上限となる(2006年5月19日から)。内陸を航行する船舶及びEU域内に停泊する船舶は0.2%を上限とする(2010年からは0.1%)。
 また、水浴場指令の修正についても政治的合意に達した。欧州委員会の修正提案は、モニタリング等の代わりにリスク管理を重視する、水浴場管理に市民を参加させるというものであった。淡水浴場の水質基準が問題となっていたが、腸球菌及び大腸菌とする提案が了承された。
 一方、廃棄物の輸送に関しては基準の緩やかな国に、リサイクル目的で輸出される廃棄物の取扱、数種の非有害廃棄物が混在する場合の扱いなどについて以前から議論されてきたが、政治的合意に至らなかった。【欧州委員会環境総局】・【オランダ住宅・国土計画・環境省】(英語版)


(下記アドレス:欧州委員会プレスリリース)

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