【環境省】2004.10.08 発表
環境省は16年度の環境技術実証モデル事業の対象となっている、有機塩素系脱脂剤処理技術(VOC処理技術)の「実証試験要領」の内容を16年10月8日までに策定した。
環境技術実証モデル事業はエンドユーザーが安心して技術採用を行えるよう、メーカー側ではなく第3者が試行的に環境技術の効果について実証評価を行う事業。
今回の評価対象となっている有機塩素系脱脂剤処理技術とは、めっき・金属加工業などの金属類脱脂、洗浄用に使われているジクロロメタン(塩化メチレン)、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンが含まれた排ガスを浄化するための技術のこと。
14年度のPRTR集計結果によると、届出・届出外をあわせた大気環境への排出量はジクロロメタンが約4万3,000トン、トリクロロエチレンが約1万9,000トン、テトラクロロエチレンが約8,000トンと多く、いずれも人体に対する影響が懸念されているだけでなく、光化学オキシダントや浮遊粒子状物質の原因物質であると考えられている。
今回の実証試験要領は、有機塩素系脱脂剤処理技術の実証試験実施体制、対象技術選定、試験方法、試験結果報告書の作成−−などについての方針を示したもの。
今後は16年10月8日から22日まで実証機関を公募し、10月28日開催のワーキンググループ会合での検討結果を踏まえ、実証機関を決定する予定。【環境省】
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