【ドイツ】2004.10.14 発表
ドイツ連邦環境省は、合板製造の際に、ホルムアルデヒドの発生を抑制する環境技術に対して、300万ユーロ(3億9000万円)を支出することを発表した。これは、ドイツ西部の町Hochsauerlandkreisにある木材加工業者Egger Holzwerkstoffe GmbH & Co. KG社を支援するもので、これにより、同社は、合板製造過程におけるホルムアルデヒドの放出量を70%削減する技術を導入する。
ホルムアルデヒドは、アレルギーの原因となり、また発ガン性も指摘されている物質である。合板は、湿った木の板に接着剤を塗り、熱で板をプレスして製造される。しかし、乾燥段階で接着剤の大部分が剥がれ落ち、その際に、ホルムアルデヒドが発生する。新技術では、乾燥段階で、木の板を接着剤で張り合わせる。これにより、ホルムアルデヒドの放出量の大部分を削減することができる。さらに、排気と排水の浄化作業も削減できる。接着剤の利用は3分の1に減り、資源の節約にもつながる。
技術の導入コストは、総額970万ユーロ(12億6100万円)に上る。【ドイツ連邦環境省】
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