【外務省】2004.11.22 発表
チリのサンティアゴで開催されていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での日程を終えた小泉首相は2004年11月22日、引き続き、チリを公式訪問し、ラゴス大統領と首脳会談を行った。
会談で両首脳は、04年9月に小泉首相がサンパウロで提唱した「日・中南米新パートナーシップ構想」に基づき、日本とチリの関係をより深化させていくこと、両国間で自由貿易協定(FTA 注1)/経済連携協定(EPA 注2)を締結する可能性を検討するため、両国の産学官関係者から構成される「共同研究会」を立ち上げることで一致。
また環境協力について、国際協力銀行(JBIC)とチリ当局の間で、京都議定書に基づくクリーン開発メカニズム(CDM 注3)に関する業務協力に関する取決めが結ばれたことをお互いに歓迎するとした。
会談後にこれらの成果を明らかにする日本・チリ共同新聞発表を行った。
(注1)2国間またはある地域内で締結される自由貿易協定。協定構成国の間だけで関税撤廃などの自由化を実現することが目的で、WTOルールを補完する役割を果たしている。現在世界で200件以上のFATが締結されている。
(注2)投資や人材育成などFTAより幅広い範囲の経済上の連携について規定する協定。
(注3)CDMは京都議定書に盛り込まれた市場原理を活用した措置「京都メカニズム」の中の制度で、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。【外務省】
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_koi/apec_04/homon_chile.html
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