【農林水産省】2004.12.16 発表
農林水産省は2004年12月16日までに、加工食品のアクリルアミド含有状況調査結果をまとめ公表した。
アクリルアミドは土壌改良剤や下水道工事の沈殿物凝集剤、接着剤、紙力増強剤などに使われている物質で、国際がん研究機関により「人に対しておそらく発がん性がある物質」に分類されている劇物。02年4月にスウェーデン政府が、ジャガイモのような炭水化物を多く含む食材を高温加熱した場合、食品中に生成されると指摘したことから世界各国で関心が高まっている。
今回の調査は、日本の食品のアクリルアミド含有実態に関する基礎資料を整備するためにまとめた、はじめての調査にあたる。
今回の調査対象となった食品はポテトスナック30点、コーンスナック30点、米菓30点、麦茶18点、ほうじ茶18点、インスタント麺30点で、ポテトスナックは1キログラムあたり0.03~4.7ミリグラム、コーンスナックは1キログラムあたり0.02未満~0.32ミリグラム、米菓は1キログラムあたり0.03~0.5ミリグラム、麦茶は1キログラムあたり0.14未満~0.51ミリグラム、ほうじ茶は1キログラムあたり0.19~1.1ミリグラム、インスタント麺は1キログラムあたり0.02~0.08ミリグラムのアクリルアミドが含有されていたとの結果が出た。
この結果について農林水産省は「諸外国はアクリルアミド含有食品による食生活の変更を指導していない。これまでの食生活をただちに見直す必要はなく、バランスの良い食事をとることが重要」とコメントしている。【農林水産省】
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