環境省は平成１０年５月策定（１２年１１月に追加・修正）の「環境ホルモン戦略計画ＳＰＥＥＤ’９８」の改定案をまとめ、この案について１７年１月２８日まで意見募集を行うことにした。
　今回の改訂は「ＳＰＥＥＤ’９８」修正後５年の間に蓄積された、環境ホルモンに関する新たな科学的知見を反映するためのもの。
　今後の取組みの柱として（１）実験によって検証することが困難な生態系への影響を調べるための野生生物の観察の推進、（２）生態系やヒトの健康への影響を捉えるための環境中濃度の実態把握や暴露状況の把握、（３）内分泌かく乱作用のメカニズムを解明するための個体レベルと細胞・分子レベルの変化の把握と、両者の関連性の調査、（４）生態系への影響を中心とした評価手法の確立と試験の実施、（５）総合的なリスク評価の実施、（６）将来的なリスク管理検討が可能な体制づくり、（７）正確な情報提供とリスクコミュニケーションの推進−−の７点を示した。
　意見は郵送、ＦＡＸ、電子メールで受付けている。
　なお、今回の意見募集結果を踏まえた最終的な改定内容は１７年３月までに確定予定。【環境省】