【ドイツ】2004.12.29 発表
ドイツ連邦環境省は、12月29日、ZM-Elektronikrecycling社(Giessen市)が取り組む革新的なブラウン管リサイクル技術の開発に、「環境負荷軽減のための投資プログラム」から約24万ユーロ(3240万円)を投入することを発表した。
同社の取り組みは、破砕機を利用した従来のものと異なり、レーザー技術を用いて、ブラウン管を無鉛のスクリーンと鉛を含有したコーンガラスに分解、分別し、洗浄することにより、再利用可能なガラス成分を50%取り出すことができる(従来の手法では8%)。新技術により、資源利用量、埋立廃棄物量を削減できる他、エネルギー使用量やCO2排出量も削減できる。
現在、コンピューターやテレビが、最新のフラット式画面に変わりつつある。近い将来、旧式のブラウン管のテレビが大量に廃棄されると見込まれ、このような革新的なリサイクル技術の開発は、必要不可欠である。議会で審議されているEUの廃電気・電子機器指令の国内法への転換を後押しするものともなるであろう。【ドイツ連邦環境省】
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