メインコンテンツ ここから

[海外エコニュース一覧]

【イギリス】2004.12.30 発表

野生シカの持続可能な管理のための新戦略と行動計画を発表

 イギリスのブラッドショー自然保護大臣は、イングランドにおける野生のシカの持続可能な管理を目指す、新たな戦略と行動計画を発表した。これは、野生のシカの持続可能な管理と、イングランド固有の生物多様性の保全という共通の目標に向け、様々な政策を統合した戦略となっている。
 新たな戦略と行動計画は、環境・食糧・地方省と森林委員会が共同で国民の意見を募集した後に策定され、100年来で初めて、野生のシカの管理に関する統一的な枠組みを提示するものとなった。土地所有者とシカ管理者に、シカを管理する主要な責任を残しつつも、政府の責任と役割についても明記している。
 過去40年間で,野生のシカの個体数は急増しており,過去1000年の間で最も高い水準にあると推測されている。全国でシカによる悪影響の報告が増え続けており、植生を過剰に蝕んでしまう被害が起こりやすい。また、交通事故などで、人間や動物の怪我を引き起こすこともある。シカがダニを介して、ライム病を人にうつすおそれも指摘されている。ブラッドショー大臣は、野生のシカが自然遺産として、また文化的景観として重要であることを認めながらも、土地所有者やシカの管理者が、慎重で持続可能な管理を行っていくことの重要性を指摘した。
 今回発表された戦略は、環境・食糧・地方事業省、イングランドの森林委員会、イングリッシュ・ネーチャー、地域開発サービス局、田園地方庁が今後3年間かけて実施する。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

前のページへ戻る

【PR】

ログイン

ゲストさん、

[新規登録] [パスワードを確認]

エコナビアクションメニュー

【PR】

  • 東京環境工科専門学校 コラム連載中!
  • Arch Joint Vision
フォローする

【PR】