【イギリス】2005.01.10 発表
イギリス政府は、1月10日、火葬場から発生する水銀を半減させるため、一連の対策を盛り込んだガイダンスを発表した。水銀は大気中、水中に蓄積し,脳,腎臓,神経系統や胎児に害を及ぼすおそれがある。
イギリス国内で排出される水銀の16%は,火葬場に由来すると推計されており、歯の詰め物によるものと見られている。何も対策を講じなかった場合,2020年までに、66%程度の増加が見込まれている。
政府の新しい法定ガイダンスは,2012年までに、水銀発生を半減させる設備を取り付けるよう求めるものである。オーストリア,ベルギー,ドイツ,オランダ,ノルウェー,スェ−デン,スイスなどの諸国は火葬からの水銀を規制する対策を既に講じている。
なお、イギリスは,重金属(カドミウム・鉛・水銀)の排出制限に関する国際的な条約、オーフス議定書(UN Protocol on Heavy Metals)にも署名しており、その公約の一つ,水銀を1990年以下のレベルまで削減するという責務は果たしている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】
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