【国連】2005.01.18 発表
UNEPのテプファー事務局長は、国連ミレニアム・プロジェクトが公表した報告書「環境と福祉:実践的戦略」を歓迎し、貧困撲滅と環境との強いつながりを強調する画期的なものだと評価した。
ミレニアム・プロジェクトは、国連のアナン事務総長の委託により、8つのミレニアム開発目標の達成方法を示す地球規模の計画を策定している。ミレニアム開発目標の7番目の目標は、特に環境に関係したものだが、この目標を担当した作業部会は、健全かつ安全な環境なくしては、他の目標も達成することはできない と強調する。今回の報告書は、「多くの科学データでは、我々が直面している最も切迫した問題の多くの直接的原因として、遺伝子の多様性の喪失、生物種の減少、生態系の質の低下や生態系のサービスの減少といった環境の悪化が指摘されている」と述べる。また、報告書では、国連ミレニアム目標及びヨハネスブルグ・サミット実施計画を達成するために、森林や動植物種の減少をどのようにくい止めるか、土壌、大気及び水をどのように回復するかといった点について、いくつかの勧告がなされている。
テプファー事務局長は、「これまで、環境の保全は、他の全ての問題が解決された際に取り組まれる、贅沢品とみなされてきた。しかし、この報告書は、環境を意思決定の中心に据えることによってのみ、長期間持続する、健全な開発を達成することができる点を明らかにした」とコメントした。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents.Multilingual/Default.asp?DocumentID=421&ArticleID=4703&l=en
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