【イギリス】2005.01.25 発表
イギリスのモーレイ環境大臣は,「化学物質、生物物質、放射性物質及び核兵器(CBRN)」が環境中に放出されるような事故が起きてしまった場合に、行政機関や関連団体が対処できるよう、新たな部局を設立すると1月25日付けで発表した。
この夏、業務を開始する「政府汚染除去局」は、CBRNによる事故の後、インフラ,建物,あるいは環境の汚染除去について、専門家による助言と指導を行う予定である。同局では、以下のような事業を実施する。
●担当行政組織がCBRN事故への緊急対策計画を策定する際に助言と指導を行い、定期的なテストの実施を支援する。
●企業の汚染除去能力を厳密に審査し、必要な場合に、担当当局がこうしたサービスにアクセスできるようにする。
●大規模なCBRN事故が起きた際に、国が建物や環境の汚染除去を実施する能力について、中央政府に助言する。
●要請があれば、同局が汚染除去業務のコーディネートを支援する。
モーレイ環境大臣は、2004年3月からアイディアを練ってきたこと、汚染除去局は、イギリス全土で、汚染除去担当機関を支援するものであることなどを強調した。
なお、汚染除去局の設立は、内務省が音頭をとり、省庁間で開発されているCBRN回復プログラムの一環となるものである。【イギリス環境・食糧・地方事業省】
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