イギリス環境・食糧・地方省は、2月16日、気候変動に関する新たな国民向け普及啓発事業を行うため、これから3年にわたり、1200万ポンド（約24億円）を支出することを発表した。これは、市民の態度が、イギリスの気候変動目標達成の鍵となるという、コンサルタントグループFuterraの報告書に基づいて決定されたもの。新たな取組みは、州・市町村レベルで集中的に行われる予定。
　同報告書では、次のような勧告がなされ、政府はこれから検討する予定。
・新たな気候変動コミュニケーション計画には、少なくとも1200万ポンドが必要。うち400万ポンド（約8億円）は2005/06年度に当てられ、引き続き少なくとも2年間は同額が必要。
・新たな基金の設立は次年度より開始し、州・市町村レベルでの気候変動コミュニケーション支援を行う。
・地方自治体対象のツールキットを発表する予定。
・コンサルタントグループFuterraの報告書及び立証データを環境・食糧・地方省のサイトで発表
　イースター後には、ハイレベルのワークショップを開催し、主要関係者とともに戦略について、非公式な協議を行う。【イギリス環境・食糧・地方事業省】