【農林水産省】2005.03.23 発表
安全性未確認の遺伝子組換えトウモロコシが誤って米国内の栽培農家に出荷され、栽培されていた事実が明らかになり、駐日アメリカ大使館は2005年3月23日までに日本の農林水産省に事情を報告した。
報告によると誤って出荷された組換えトウモロコシは、米国・シンジェンタ社が開発した「Bt10系統」のもの。01年から04年にかけ、最大でのべ1万5,000ヘクタールの畑で栽培されていたと推定されるが、米農務省動植物衛生検査部、保険省食品薬品局(FDA)、環境保護庁(EPA)は、「安全性に問題はない」と評価。収穫されたトウモロコシや関連製品の回収は特に行っていないという。
なお報告を受けた農林水産省も、「Bt10系統は安全性が確認されているBt11と同じ蛋白質を生産する組換え種で食品安全上の問題はない。また誤栽培面積は米国のトウモロコシ全作付け面積の0.01%と少なく、日本に輸入される見込みは薄い」との見解を示したが、一方で(1)飼料輸入時にBt10系統が輸入されていないか検査を行う、(2)米国大使館とシンジェンタ社に情報提供を求めるとともに、大使館に再発防止策をとるよう要請する−−などの対策を行うとした。【農林水産省】
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20050323press_6.pdf
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